2016年 日中露3地域・経済交流会議
経済交流・貿易の拡大等に向けミッションを派遣(2016/11/17-11/20)
当所、中国国際貿易促進委員会延邉支会および沿海地方商工会議所は、3地域間の貿易取引の拡大、国際コンテナ輸送回廊の推進を目的に、ウラジオストク市で第3回経済交流会議を開催した。
当所では経済交流会議への参加に併せ、秋田県企業等で構成される23名の代表団を現地に派遣し、企業視察や商談会参加などを通じ、更なる経済交流拡大に向けた情報交換や貿易案件の発掘を図った。
<主な行程>
日 程 | 内 容 |
11/18(金) |
■経済交流会議(会場:メリディアンホテル) ・各地域代表者等からのプレゼンテーション ■日中ロ3者トップ会談・経済交流事業に関する合意書への調印式 ・合意書内容以下参照 ■日中ロ貿易商談会 ■沿海地方行政府訪問 ■交流レセプション |
11/19(土) |
■企業・施設視察 ・ヴォストーク-家具(家具製造・販売) ・ウラジオストク漁業港 ・ウラジオストク商業港 ■スポーツアリーナ視察 ・プロアイスホッケーリーグの試合観戦 |
各地域の国際貿易等に関する地域動向を紹介
~日中露3地域・経済交流会議~
11月18日に開催された経済交流会議では、各代表者が貿易、物流等に関する最近の地域動向を紹介した。当所三浦会頭は、日本海対岸諸国との玄関口となる秋田港が「物流・エネルギー・観光交流」の3つの分野で発展し、県内の活性化に貢献しようとしていることを紹介。
また、3経済団体の今後の更なる交流促進に向けて、「①ウラジオストク港と秋田港を繋ぐ直行航路開設に向けた貿易取引の推進-②ザルビノ港と秋田港の航路開設に向けた貨物確保-③3地域交流の継続」を両団体に提案した。
ホスト国である沿海地方商工会議所のストゥプニツキイ会頭は、ウラジオストク港の自由港化と、極東港と中国東北部を繋ぐ新たな物流ルートの構想について紹介し、どちらも日中ロ3か国の物流拡大に繋がる重要な事業として是非実現したい旨発表した。
17企業による貿易商談会を実施
~日中露貿易商談会~
同日開催の貿易商談会では、秋田5企業、中国1企業、ロシア11企業が参加し、個別面談形式で商談が行われ、秋田県企業はスポーツユニフォームの輸出、建設資材の輸入など、計9件の商談を行った。
日中露3経済団体による経済交流に関する合意書を締結
~3者トップ会談・調印式~
当所・中国国際貿易促進委員会延邊支会・沿海地方商工会議所のトップ会談を行い、次回経済交流会議は2017年に秋田市で開催することが決定した。また今後の更なる交流促進に向けて「経済交流事業に関する合意書」への調印式を行った。
関係機関・企業等を訪問し、現地の経済動向等に関するヒアリングを実施
~関係機関への表敬訪問・企業視察~
滞在期間中、沿海地方行政府のポリャンスキー副知事を表敬訪問し、沿海地方商工会議所と当所による経済交流への支援を依頼したほか、貿易取引の玄関口となり得るウラジオストク商業港と漁業港を視察。また、ルーブル安を機会と捉え、海外展開を積極的に検討する現地の家具製造工場も視察し、貿易貨物の発掘に努めた。
秋田商工会議所・中国国際貿易促進委員会延辺支会・沿海地方商工会議所の 経済交流事業に関する合意
秋田商工会議所・中国国際貿易促進委員会延辺支会・沿海地方商工会議所は、3地域間における経済交流の拡大および貿易、物流、文化、観光、農業、環境保護など各分野での更なる協力を推進するとの共通の認識に立ち、協力の一層の緊密化、各地域の発展を促進するため、以下の連携事業を実施することに同意し、本合意書に署名するものとする。
本合意書は、日本語・中国語・ロシア語で各3部作成し、3者署名のうえ各1部を保有する。
秋田商工会議所 中国国際貿易促進委員会延辺支会 会頭 三浦 廣巳 会長 鄭 承友
ロシア沿海地方商工会議所 副会頭 STUPNITSKIY Boris
2016年11月18日 |
お問い合せ先・ご連絡先
秋田商工会議所 総務企画部 企画振興課
TEL:018-866-6679 FAX:018-862-2101